ちょっとした余生

20代を全力疾走したせいで 今はちょっとした余生のよう

銀の詰め物の耐用年数は5~7年らしい

 

8年ぶりに歯医者に行ったあと、後日私は仮の詰め物を新しい詰め物にするべく仕事終わりに歯医者へ向かった。

仮の詰め物になるまでの話はこちら。

yose1-yolo.hatenablog.com

 

またもや私は麻酔を断れず、奥歯に麻酔を打ったのに唇にばかり効いてしまうという謎の現象に見舞われてしまい、結局最後の削る治療では結構な痛みすら伴ったがなんとか終わった。稀にそういう体質の人がいるらしい。

他にも詰め物の下に虫歯の進行が見られる箇所があるらしく、次回はその治療をしましょうと言われ、内心トホホだったが麻酔で麻生太郎のようになってしまった口元をマスクで隠し、待合室へ戻った。

名前を呼ばれ、会計へ行くと受付から「よっ!!」と声を掛けられた。

ふっと顔を上げると、中学の同級生がナース服を着てそこに立っていた。

向こうはカルテを見てるからわかるのは当たり前だが、私は相手がマスクをしているのにすぐ誰かわかったことに我ながら感心した。

この歯医者で医療事務をしているらしい。初回である前回はお休みだったそう。

虫歯の治療で通う先に同級生がいるのは気まずい。歯科衛生士ではなかっただけ気が楽だが。

院長にでもなってりゃ歯ブラシタダで貰うとか出来るのにな~なんて思いながら帰路についた。

 

そして2日後、次の治療のために再び来院した。こういうのは早くやっつけてしまいたい。来月にまたぐと初診料かかるし。

早速詰め物を外して虫歯の治療をしてもらう。麻酔の有無を聞かれたが、効かなかったので使わないことにした。痛かったら違う種類の麻酔を使いましょうということになった。

そして治療。思ったよりも深くまで進行していたらしく結構削られる。正直痛かったが、痛みに強いで定評がある私。まだまだいける。

先生は、「大丈夫?ほんとにこれ大丈夫?」と聞いてくれる。首を縦に振るのは危ないかと思い、「ふぁい(はい)」とだけ答える。

途中からサポートに入ってくれた歯科衛生士さんが、「えっ?!これ麻酔なしでやってるんですか?!」と驚きの声を上げた。私の奥歯はどうなってるんですか。そんなに深いのでしょうか。

色んな事を考えていたらいつの間にか治療は終わっていた。先生と歯科衛生士さんの称賛の声を背中に受けながら口をゆすいだ。

詰め物は同じものを流用できたので、次回は次の気になる詰め物の下を治療しましょうということでその日は終わった。

また来週にでも行こうかな、と思っていた。

 

そして一昨日の土曜日、私は昼前に起きて肉うどんと、白ご飯にゆかりをかけたものを用意して食べ始めた。

私はゆかりが大好きだ。もう何年も平日の朝ご飯はゆかりの混ぜおむすびと決めている。 

三島 ゆかり 200g

三島 ゆかり 200g

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 ゆかりご飯を口に入れる。あぁ、美味しい・・・毎日食べている、食べ飽きてもおかしくない味なのにゆっくりと味わっていた。するとゴロッと何かが口の中で転がった。

上の一番奥の歯の詰め物が取れた。

何故、何故なんだ。しかも今までよりも断然大きい詰め物だ。先週取れた下の奥歯とは比べ物にならない違和感が口の中にあった。

なんでだよ、なんで毎回週末に取れるんだよ。

それに、私の口の中の詰め物たちは全て同時期に一気に治療したのでまだ数カ所ある。これ、毎週順番に取れていくの???

思わず「詰め物 銀 耐用年数」で検索した。5年から7年らしい。

8年経ってるから仕方ないのか。いや、こんなの納得したくない。

 

そんな憤った気持ちを抑えながらも、取れた詰め物があまりにしっかりとした奥歯の形をしていて面白かったので写真を撮って彼にLINEした。

そして、歯医者は17時までやっているが今からシャワーを浴びなければ到底家を出れないこと、職場近くの歯医者なので自宅から40分かけていかなければ行けないので今日では無理だということ、月曜まで口の中に違和感を抱えたまま過ごす不満を話した。

すると、夕方早めに仕事が終わるから送ってくれるというのだ。全く想定してない提案だった。優男か。

日曜と月曜の日中まで続くこの違和感と天秤にかければ、今から行く方が良いと思いお言葉に甘えることにした。

そして迎えにきてもらい、1時間くらいで終わるなら待っとくよとまで言ってくれた。普段仕事終わりで行くと1時間くらい待つから、長くなりそうだったら帰ってくれていいからねと伝えて歯医者へ向かう。

待合室には結構人がいた。これは1時間では無理か・・・

同級生が受付にいたので、「どんくらい待ちそう?」と気軽に聞けた。同級生が居るのもなかなか良いかもしれない。「次の次には呼ばれるけすぐだと思うよ」と教えてくれた。まさかの次の次、この待合の人たちは何を待っているのか。

現状報告のLINEを入力しているところで、早速呼ばれた。個室が多いので次の次が早かった。

 

そして早速治療してもらう。前回の続きかと思ったら違う歯の詰め物持ってくる私に驚いていた。外れた歯は詰め物の大きさからわかっていたがかなり削ってあり、さらに削る必要があった。ほんともう虫歯キライ・・・

麻酔は断った。かなり削ってあるから痛みは覚悟の上。事実かなり痛かった。でも耐えれないことはない。

先生がしきりに褒めてくれる。「ほんとがんばり屋さんだよ~」アラサーにもなるとこんな言葉で褒めてもらうことはない。照れた。

仮詰めをしてもらって、新しい詰め物の仕上がる日を教えてもらう。時計を見るとまだ1時間も経っていなかった。

全てがトントン拍子で上手くいった。詰め物が取れるところ以外。

 

1時間以内に終わったので彼に自宅まで送り届けてもらえた。本当に感謝しかない。

 

帰宅して、冷たいルイボスティーを飲む。(私は家でルイボスティーしか飲まないオシャレ人間だ) すると奥歯に激痛が走った。

仮詰めした歯が痛い。しみるのだ。こんなことってあるのか。すぐさま検索したし、人生の先輩である母親にも聞いた。たまにあるので心配ないらしい。

たまにあったって私は初めてだから辛い。冷たいもの、甘いものがとにかく痛む。歯磨きも痛むのが厄介だ。綺麗にしたいだけなのに。

 

歯医者へは水曜日に行く予定だ。それまでこの独特な痛みに耐えなければいけない。

 

2度あることは3度ある。今のところ隔週で詰め物が取れている。繰り返すとしたら再来週だが、何がどうなるかもうわからない。今週末が怖くて仕方がない。